3つの問題
- お客さま違う問題
- 完成の定義問題
- エンジニアの見積もり問題
1. お客さま違う問題
- SI会社のお客はエンドユーザーではなく、発注企業
- いいソフトウェアを作るよりも、安く作りたい
- SI企業の利益率をあげるには、早く終わらせるしかない
- レベニューシェアにしても本質的には解決しない
- 開発会社には、顧客のビジネスへのアクセス権限がない
- また、仕様変更にもつながるので、間違っていると思うビジネス戦略を修正するメリットがない
優先順位が違う以上、発注企業が責任を持って開発をリードする以外に解決策はない。
発注企業の能力重要!!
2. 完成の定義問題
- 納品タイミング
- 仮に準委任契約や雇用契約だったとしても、納品しないとダメなことが多い
- 納品時点で完成したシステムは通常ない (運用してみないとわからないことも多い)
- 納品と完成が微妙に違う
- 顧客は、納品 = 完璧(完成) と考えるが、通常はとりあえず使えるレベル
- もし完璧ならば過剰品質
- ビジネスモデル
- SI会社は、完成後の翌々月払いで一括請求する
- 完成の線引きとして、検収と納品作業を行う
3. エンジニアの見積もり問題
- 成果や結果よりも、使った時間
- 人月160万円のエンジニアが1ヶ月で作業するよりも、
- 人月80万円のエンジニアが3ヶ月かけるほうが、
- 見積もりが通りやすかったりする
- エンジニアのスキルや仕事のできは無視されることがある
小さな成果物をオンデマンドで売買する
- 一括請求 => 分割請求 (必要な時に必要な分だけ)
- 瑕疵担保 => 保守費用 (バグゼロではなく成長させる)
- 人売り => サービス売り (人月ではなくプロセスを購入)
まとめ
- 複雑にしない => 直しやすく
- 完成はない => 直し続けよう
- チーム大切 => 直し続ける座組
- ビジネス大切 => 直し続ける資本