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03:26:45
ソフトウェアのアウトソーシング(外注)で発生する3つの問題

3つの問題

  1. お客さま違う問題
  2. 完成の定義問題
  3. エンジニアの見積もり問題

1. お客さま違う問題

  • SI会社のお客はエンドユーザーではなく、発注企業
    • いいソフトウェアを作るよりも、安く作りたい
    • SI企業の利益率をあげるには、早く終わらせるしかない
  • レベニューシェアにしても本質的には解決しない
    • 開発会社には、顧客のビジネスへのアクセス権限がない
    • また、仕様変更にもつながるので、間違っていると思うビジネス戦略を修正するメリットがない

優先順位が違う以上、発注企業が責任を持って開発をリードする以外に解決策はない。
発注企業の能力重要!!

2. 完成の定義問題

  • 納品タイミング
    • 仮に準委任契約や雇用契約だったとしても、納品しないとダメなことが多い
    • 納品時点で完成したシステムは通常ない (運用してみないとわからないことも多い)
  • 納品と完成が微妙に違う
    • 顧客は、納品 = 完璧(完成) と考えるが、通常はとりあえず使えるレベル
    • もし完璧ならば過剰品質
  • ビジネスモデル
    • SI会社は、完成後の翌々月払いで一括請求する
    • 完成の線引きとして、検収と納品作業を行う

3. エンジニアの見積もり問題

  • 成果や結果よりも、使った時間
    • 人月160万円のエンジニアが1ヶ月で作業するよりも、
    • 人月80万円のエンジニアが3ヶ月かけるほうが、
    • 見積もりが通りやすかったりする
  • エンジニアのスキルや仕事のできは無視されることがある

小さな成果物をオンデマンドで売買する

  • 一括請求 => 分割請求 (必要な時に必要な分だけ)
  • 瑕疵担保 => 保守費用 (バグゼロではなく成長させる)
  • 人売り => サービス売り (人月ではなくプロセスを購入)

まとめ

  • 複雑にしない => 直しやすく
  • 完成はない => 直し続けよう
  • チーム大切 => 直し続ける座組
  • ビジネス大切 => 直し続ける資本